明けましておめでとうございます。@ハルルです。
2018年の仮想通貨市場がどうなりそうかについて、ある程度の目安となる時価総額に着目しながら自分の予想をまとめてみたいと思います。
尚、仮想通貨市場のような何が起こるか分からないぶっ飛んだ市場の長期予測は当てにならないため、「ふーんそうなんだ」くらいに軽く流してご覧下さい。
では早速見ていきましょう。
市場規模の比較にみる仮想通貨市場予測
まずは仮想通貨の市場全体の時価総額から見ていきます。
2018年1月4日現在の仮想通貨市場全体の時価総額は、7600億ドルとなっております。
7600億ドルと言われても、これでは実際にどのくらいの規模になるのか想像し難いため、世界の主要取引所の時価総額と比較してみましょう。
世界の証券取引所の時価総額ランキングトップ10と仮想通貨市場全体の時価総額の比較
主要取引所トップ10 | 時価総額 | |
---|---|---|
1位 | ニューヨーク証券取引所 | 20兆ドル |
2位 | NASDAQ | 8兆ドル |
3位 | 東京証券取引所 | 5兆ドル |
4位 | 上海証券取引所 | 3.8兆ドル |
5位 | ロンドン証券取引所 | 3.5兆ドル |
6位 | ユーロネクスト | 3.4兆ドル |
7位 | 深セン証券取引所 | 3.2兆ドル |
8位 | 香港証券取引所 | 3.1兆ドル |
9位 | カナダ証券取引所 | 1.9兆ドル |
10位 | ドイツ証券取引所 | 1.7兆ドル |
仮想通貨市場全体の時価総額 | 7600億ドル |
2017年のデータでは、世界の主要取引所の時価総額ランキングはこのようになります。
仮想通貨市場全体の時価総額は7600億ドルですので、第10位のドイツの証券取引所の半分以下の時価総額であることが分かります。
この仮想通貨の時価総額ですが、自分の予想では当面米国のハイテク企業が上場しているNASDAQの時価総額である8兆ドルを目指すのではないかと予想しており、そう考えると、長期的には仮想通貨市場にはまだ大きな伸びしろがありそうです。
仮想通貨の時価総額と企業の時価総額の比較
今度は個々の仮想通貨の時価総額と企業の時価総額を比べてみましょう。
まずは個々の仮想通貨市場の時価総額ですが、2018年1月4日の仮想通貨市場時価総額ランキングはこのようになっています。
仮想通貨市場時価総額ランキングトップ10
この仮想通貨の時価総額ランキングと企業の時価総額ランキングを並べてみましょう。
世界の上位10社の時価総額と仮想通貨上位10コインの時価総額の比較
企業名 | 時価総額 | 仮想通貨名 | 時価総額 | |
---|---|---|---|---|
1位 | Apple(米国) | 8800億ドル | リップル | 3730億ドル |
2位 | Alphabet(米国) | 7140億ドル | ビットコイン | 2500億ドル |
3位 | Microsoft(米国) | 6490億ドル | イーサリアム | 925億ドル |
4位 | Amazon.com(米国) | 5670億ドル | ビットコインキャッシュ | 415億ドル |
5位 | Facebook(米国) | 5140億ドル | カルダノ | 319億ドル |
6位 | テンセント(中国) | 4800億ドル | NEM | 171億ドル |
7位 | バークシャー(米国) | 4770億ドル | ステラ | 160億ドル |
8位 | アリババ(中国) | 4470億ドル | ライトコイン | 127億ドル |
9位 | ジョンソン&ジョンソン(米国) | 3740億ドル | IOTA | 109億ドル |
10位 | JPモルガン(米国) | 3620億ドル | TRON | 104億ドル |
リップルの時価総額に関してですが、リップルは上記のMarket Capでは、時価総額ランキング2位となっておりますが、総発行枚数1000億枚で換算するとビットコインを抜いて既に時価総額1位の規模となっております。
どうして総発行枚数ベースで見るかというと、ビットコインや他のマイニングが必要なコインの場合はまだ採掘されていない、マイニングされていないものは、存在しませんし誰のものでもない状態ですが、リップルに関しては既に存在し、そのリップルはリップル社が既に保有しています。
上記のMarket Capの時価総額ランキングではリップルの発行枚数を約387億枚で計算していますが、リップル社が既に持っている残りのリップル613億枚をカウントして計算し直すとリップルの時価総額は3730億ドルとなり仮想通貨市場の時価総額では1位になります。
既に仮想通貨市場の時価総額トップはリップルなのです。
主要な仮想通貨は既に結構な時価総額になっている
現在世界で最も時価総額が高い企業は、iPhoneで有名な米国の企業Apple(アップル)で、その時価総額は1社で8800億ドルにもなります。
仮想通貨市場の時価総額ランキング1位のリップルの時価総額が3730億ドルということで、まだApple(アップル)の時価総額の半分以下となっております。
半分以下ならまだ安いような気がしますが、既にリップルやビットコインの時価総額は結構なところまで来ていて、現在のリップルの時価総額は、世界の企業の時価総額ランキング第9位のヘルスケア用品でお馴染みのジョンソン&ジョンソンの3740億ドルと同等の規模です。
価格は370円と安いような気がしますが、発行枚数が1000億枚と多いですので既にそれなりの時価総額となっており、今年リップルの価格が現在の370円から3倍の1000円までいくと総発行枚数ベースの時価総額では1兆ドルにもなりますので、Apple(アップル)の時価総額8800億ドルを追い越してしまいます。
ビットコインも同様で、現在のビットコインの時価総額は、世界の企業の時価総額ランキング20位のクレジットカード決済でお馴染みのVisa(ビザ)の2330億ドルと大体同じ規模となっております。
ですので、今年ビットコインの価格が現在の180万円から4倍の720万円まで高騰すると、ビットコインの時価総額も約1兆ドルとなりますので、Apple(アップル)の時価総額を上回る計算になります。
世界一位の時価総額を誇るApple超えはまだ時期尚早
世界の企業の時価総額1位を誇るApple(アップル)の時価総額を超えるのは、まだ時期尚早なのではないかと考えています。
その理由は、この時価総額トップ5に入る企業は、現在世界の最も先進的な企業であり、世界中で多くの人に現実的に使われ支持され、圧倒的な規模のシェアを有し、売り上げと利益を挙げている世界の中心的な企業です。
その中でもトップに君臨する企業の時価総額を超えるというのは、いくら何でも行き過ぎだろうと予想され、仮想通貨市場の時価総額上位3通貨に関しては、今年数倍はあっても10倍とかは考えづらいです。
そう考えると、上位通貨に頭が押さえられるため、他の10位以内のアルトコインも去年の2017年のような数十倍になるというのは考えづらく、ここから10倍くらいまでが良いところではないかと予想します。
仮想通貨市場全体に占めるビットコインの割合
2018年1月4日現在のビットコインのドミナンス(支配力)は、33%程ですが、仮に今年仮想通貨市場全体の時価総額が現在の7600億ドルの4倍強の3.5兆ドルまでになった場合、ビットコインのApple(アップル)の時価総額超えがないとすると、仮想通貨市場全体の時価総額に占めるビットコインの時価総額の割合は2割程度まで低下すると予想されます。
それでも、NASDAQ証券取引所でトップの時価総額を誇る、Apple(アップル)のドミナンスの1割よりは高い状態を保つと予想しています。
その理由は株式市場に比べると、胡散臭いものが多い仮想通貨市場ですので、全体の時価総額に対するビットコインの割合は、株式市場程までは小さくはならないだろうと予想されます。
ゴールドの時価総額とビットコインの時価総額の比較
今度はゴールドの時価総額とビットコインの時価総額を比べてみましょう。
時価総額 | 規模の比較 | |
---|---|---|
ゴールド | 8.5兆ドル | ビットコインの34倍 |
ビットコイン | 2500億ドル | ゴールドの34分の1 |
資産保全の王様とされるゴールドの時価総額は約8.5兆ドルで、ビットコイン時価総額の34倍の規模です。
ビットコインの時価総額は、まだまだ資産保全の王様のゴールドの時価総額までは遠く及びませんが、ライトニングネットワークを実装し、スケーラビリティ問題がある程度解決することで、ゴールドの時価総額の10分の1くらいまでには到達するのではないかと予想しています。
これらを総合してまとめたいと思います。
まとめ
自分の予想では、世界第一位の時価総額を誇るApple(アップル)の時価総額を目安に理論的に考えると、仮想通貨市場の個々の銘柄では、Apple(アップル)超えは今年はないのではないかと予想しています。
リップルに関して
リップルに関しては勢いで1000円までいくかもしれないが、このApple(アップル)の時価総額が意識され、年末の時価総額ではApple(アップル)超えはないのではないかと予想します。
ビットコインに関して
同様にビットコインもライトコイングネットワークが盛り上がれば、Apple(アップル)の時価総額に迫ることはあるかもしれませんが、リップル同様、結局はApple(アップル)の時価総額が意識されApple(アップル)の時価総額に届かないくらいの600万円くらいまでが上限になるのかなという予想です。
イーサリアムに関して
同様に考えるとイーサリアムも上位通貨に頭を押さえられるため、10倍とかはありえず、5倍くらいまでの50万円くらいまでが高値の上限だと思います。
ビットコインキャッシュに関して
ビットコインキャッシュはまだ価格は伸びるかもしれませんが、自分の中ではトランザクションが増加していった場合の対処法がビックブロックしかないというのが、既に仕組み上破綻していると考えているため、そこに行き着いた時に急に突然死するかもしれないので、ビットコインキャッシュへの投資はオススメしません。
まあ、生まれた経緯がマイナーの金儲けなので、マイナーにメリットがあるうちしか存在しないでしょう。
ビットコインキャッシュのビックブロックに関する記事は別途ありますので、宜しければ「ビットコインキャッシュに投資しない理由」をご覧ください。
カルダノ、IOTA、TRONは??なので省略。
NEMに関して
NEMは時価総額的にはここから10倍とかもあり得るであろうコインですが、実際に使われるとなった時に使い道がどこまであるのかが不明なため今の投機の時期は良いが、その後の実需ということが焦点になってきた時が正念場だと考えています。
ライトコインに関して
私が有望視しているライトコインは、現在ビットコインの25分の1の時価総額です。
発行枚数やビットコインとの関連を考えるとライトコインもまだ伸びる余地は大きいと予想しています。
そして、ビットコインのライトニングネットワークのような材料及び、先物上場等の大きな材料があれば、10倍はありそうだと考えています。
ライトコインに少しでも興味がある方は、私のライトコインの投資した理由等を記載している記事「ライトコイン投資始めました」、「ライトコイン投資の現状」をご覧ください。
【追記】今後の仮想通貨投資戦略と私が実践しているFX投資術の紹介
ライトコインは知名度こそ低いですが、アルトコインの中で今後最も有望だと考えています。
その根拠についての記事や私が仮想通貨を購入する資金を得るために実践しているFXの投資術を別のサイトである「FXと暗号通貨を活用して億られた男の投資術」で公開しています。
宜しければ、是非こちらもご覧ください。
その他のアルトコインに関して
その他のアルトコインも上位通貨の時価総額とのバランスをある程度取りながら進むであろうことを考えると、今年も個々でぶっ飛ぶコインはたくさん出てくるだろうが、上位通貨のApple(アップル)超えがないとすると、上位通貨に頭を押さえられるため、総じて去年程の値上がりはないのではないかというのが今年の予想です。
なので、ここからリップルやNEMのような数百倍を狙っている人は、時価総額の小さい掘り出しものを見つけないと、既にある程度の時価総額になってしまっているコインにここから乗っかっても去年のような数十倍、数百倍のリターンは現実的に厳しいだろういうのが、私の今年の仮想通貨市場の見立てです。
まあこの記事の予想は現実目線で見てしまっているので、投機の時期やバブル形成の時期にはこんな時価総額や理屈も無視して進むので、あくまでバブル等を推し量る目安程度として参考にしていただけると幸いです。
以上最後までご覧下さりありがとうございました。