今月もBitcoin Rich Listをチェックして、ビットコインの普及具合とビットコイン金持ち度をチェックしたいと思います。
まずは、前回のBitcoin Rich Listでビットコイン金持ち度をチェックにも記載しましたが、ビットコインは匿名性が高いとまだ誤解されている方がおられると思いますので、こちらを転載します。
ビットコインは透明性の高い取引である
ビットコインは、マネーロンダリング等で使われる匿名性が高い通貨だと思われていますが、ビットコインは取引履歴を公開することで、安全性(改ざん不可能性)を担保していますので、取引自体はすべて公開されています。
2009年にビットコインが誕生して以来、すべての取引履歴が公開されていますので、実はビットコインは現金などと比べると透明性の高い決済方法です。
BLOCKCAINという世界で一番使われているビットコインウォレットを提供しているサイトがありますが、このサイトでは下記の画像のようにどのアドレスからどのアドレスにビットコインがいくら送金されたかが公開されています。
なので、現金ではお金を支払った人と受け取った人しか分かり得ないお金の流れを、ビットコインでは誰でもネット上で見ることが可能です。
これがビットコインが透明性の高い取引だといわれる理由です。
Bitcoin Rich Listで、あなたのビットコイン金持ち度チェック
このすべての取引履歴を公開しているというビットコインの特性により、2009年にビットコインが誕生してからのすべての取引履歴を追えば、どのアドレスに何ビットコイン入っているかが分かってしまいます。
そしてこちらのサイトでは、そのビットコインの特性を活かしBitcoin Rich Listというのを公開しています。
これを見れば、自分のビットコイン金持ち度が今世界でどのくらいなのかをチェックできてしまいます。
下記は2017年4月2日時点のデータです。
そして前回、1ヶ月前の2017年3月1日時点のデータ画像がこちら
両方を比較して見ましたが、まずビットコインの保有枚数が100,000以上-1,000,000未満のアドレスが1個増えています。
前回は2だったのですが、3に増えてます。
ただ、ビットコインの保有枚数が10,000以上-100,000未満のアドレスは、前回からこの1ヶ月で5個減っています。
さらにビットコインの保有枚数が1,000以上-10,000未満のアドレスは、前回から25個増えてますが、100以上-1000未満のアドレスは447個減っています。
さらにビットコインの保有枚数が10以上-100未満のアドレスは、前回より1918個の減少と、今までの増え続けていた動きとは逆の動きが出ています。
そして、この3月に何があったかというと、皆さんもご存知の通り、ビットコインのハードフォーク問題です。
ビットコインのスケーラビリティ問題を発端に、Unlimited側がハードフォークを強行するのではないかということで、一気に問題が表面化しました。
その後、多くの取引所や業界団体等が声明や方針を発表し、Unlimited側をBTUとして扱うことや、強行的なハードフォークは認めないこと、BTC Coreに迷惑をかけるなら、そもそも扱わないということ等を発表し落ち着きを取り戻しています。
カナダの事業連合、Bitcoin Unlimitedの対立的ハードフォークを拒絶
ビットコイン価格もこのハードフォーク問題で一時10万円を切るまで下落しましたが、やはりある程度の金額をビットコインで保有している人の一部はリスクヘッジのため、ビットコインをアルトコインに換えたり、一度法定通貨に戻したりという防衛策を取っていたのだということが、ここから分かります。
このスケーラビリティ問題は一時の混乱状態より落ち着きを取り戻していますが、まだ解決した訳ではないので、この問題の行方によっては更なるビットコイン価格の下落と、アルトコインや法定通貨へのリスク回避がありそうです。
ただビットコインのアドレスの増加数を見てみるとは、アドレスは順調に増加しており、ビットコインの保有枚数が0以上-0.001未満のアドレスは、この1ヶ月でなんと62万1009個増加しているということで、普及面は順調です。
最後に目指せビットコイン持ちということで、10BTC以上持っていれば現在世界で何位に入れるかということで、見ていきます。
10BTC以上持っていれば、世界で14万人以内には入るはず
基本的にビットコインウォレットは、一人一つではなく複数持っていることが多いです。
そして、持っているビットコインの量が増えれば増えるほど、ビットコインウォレットを複数持つ傾向にあります。
それは一つのアドレスに集中させてしまうと、もし何かあった場合にすべてを失ってしまう可能性が高いので、1つのアドレスに10BTCずつとか分けて保管しておくことでリスクを分散することができるからです。
ちなみに私も、10数個のビットコインアドレスにビットコインを分けて保管しています。
これを考慮して先程のBitcoin Rich Listを詳しく見て見ると、
Balance | Addresses |
10-100 | 130117 |
100-1000 | 16444 |
1000-10000 | 1668 |
10000-100000 | 107 |
100000-1000000 | 3 |
合計 | 148339 |
10BTC以上入っているアドレスの合計は、2017年4月1日時点で全部で14万8339個存在しています。
ですので、もしあなたが10BTC以上保有していれば、確実に世界で14万人以内のビットコイン持ちになれるでしょう。
世界の人口は執筆時点で、およそ73億人ですので、世界でトップ0.002%の大ビットコイン持ちです。
10BTC以上持つには、今のビットコイン価格が約12万円/BTCなので、120万円くらい必要です。
逆に考えれば、120万円をビットコインに投資することができれば、世界でトップ0.002%、14万人以内の大ビットコイン持ちになれます。
なんとも夢がありますね。