私がビットコインに投資する理由2

私がビットコインに投資する理由の2つ目は、ビットコインの性質です。

ビットコインには大きな特徴として、

  1. 発行上限が決められている
  2. 中央集権的な管理者や発行体が存在しない
  3. 個人同士で銀行を通すことなく安い手数料で送金できる

という特徴があります。

その中でも、私がビットコインを価値の保存及び投資対象として一番注目している点は、発行上限が決められているというところです。

 

ビットコインは原理上インフレしない通貨、デフレ通貨である

価値の保存する上では、時間の経過と共に原理上価値が無くなっていかない、陳腐化、劣化していかないという点はとても重要です。

そういう意味では、発行上限が決められているビットコインは、性質上インフレしないデフレ通貨であるということが言えます。

これが現在のドルや円などの不換紙幣(政府の信用で流通するお金)との決定的な違いです。

インフレしない、デフレ通貨ってどういうこと?ってなるかと思いますが、ここではインフレ通貨とデフレ通貨ということで見ていくと分かりやすいです。

インフレ通貨とは

まずインフレ通貨ですが、インフレ通貨はいくらでも発行することができ、発行することで価値が希釈(薄まっていく)される通貨のことです。

今のドルや円などがそうですね。

発行枚数の上限がないので、国の信用という不確かなもので、いくらでも発行することが可能です。

ただ発行すればするほど、その通貨は希釈(薄まっていく)されますので、通貨の信用や価値は目減りしていきます。

 

政府には、いつもインフレ政策への欲求がつきまとう

政府は基本的に際限なく無駄遣いをするため、借金体質になりがちです。

その借金の返済を軽くしたいので、政府はどうしてもインフレ政策への欲求があります。

要はインフレを起こすことで、通貨の価値を下げ、借金の価値も減らすのです。

 

もし自分が多額の借金を背負っていたら、お金なんか紙屑になってしまえって考えますよね。

お金が紙屑になってしまえば、多額の借金を返すのも簡単です。

なので、インフレ通貨は基本的に時間が経てば経つ程、どんどん無価値に近づいていきます。

 

デフレ通貨とは

それに対して、ビットコインのようなデフレ通貨は、プログラムで発行上限が決まっているので、原理上インフレすることのない通貨です。

ビットコインの発行上限は、プログラムで合計2,100万ビットコインと決まっています。

発行枚数の上限が決まっているということは、欲しい人が増えても新たに発行されたりしないので、欲しい人が増えれば増えるほど価値が上がっていくというデフレの要素を持っています。

なので、ビットコインの信用が担保されるのであれば、デフレ通貨はその性質上、基本的に持っているだけで、時間の経過と共に価値が上がっていく性質を持っています。

 

インフレ政策時に価値を保存したいならデフレ通貨を選ぶべき

デフレ政策時には、現金で持っていても現金の価値が上がるので、基本的に何もせず貯金をしているだけでも、時間の経過と共に貯金の価値は上がっていくので、それで問題ないです。

しかし、インフレ政策時に価値の保存をしたいなら、ビットコインや金(ゴールド)のようなデフレ通貨を選ぶべきです。

日本人は貯金が大好きですが、この先のことを考えると円での貯金は良い選択肢ではないでしょう。

それはデフレ脱却と称して、日銀が年率2%の物価上昇(インフレ)を目指して異次元緩和を実行しているからです。

 

10年間貯金しても、インフレの影響で実質4年間分の貯金が消し飛ぶ

年率2%の(物価上昇)インフレということは、逆にいえば年率2%で物価に対してお金の価値が減っていくということです。

今現在、銀行の預金金利はほぼ0ですので、預金金利が付かないで物価が年率2%上昇すると仮定して、シミュレーションしてみましょう。

 

■現在の貯金額が500万円ある人の場合で、さらに毎年30万円を貯金する人を例にとって見てみましょう。

年率2%のインフレですので、

年初の貯金の実質的価値 年間の貯金額 インフレによる目減り価値 年末の貯金の実質的価値
1年目 500万円 30万円 10.4万円 519.6万円
2年目  519.6万円 30万円  約11万円 538.6万円
3年目  538.6万円 30万円  約11.4万円 557.2万円
4年目  557.2万円 30万円  約11.7万円 575.5万円
5年目  575.5万円 30万円  約12.1万円 593.4万円
6年目  593.4万円 30万円  約12.5万円 610.9万円
7年目  610.9万円 30万円  約12.8万円 628.1万円
8年目  628.1万円 30万円  約13.2万円 644.9万円
9年目  644.9万円 30万円  約13.5万円 661.4万円
10年目  661.4万円 30万円  約13.8万円 677.6万円
合計 300万円  約122.4万円

どうでしょうか、これは物価が2%上昇していると仮定しての物価に対する貯金の実質的な価値です。

毎年30万円貯金しても、年率2%で物価に対しお金の価値は減っていくので、貯金の実質的な価値はなかなか増えません。

10年間せっせと貯金して合計で300万円の貯金をしていますが、物価の上昇の影響で4年分の貯金額の約122万円分の価値は無くなります。

これを見ると年率2%のインフレでも結構影響が大きいというのが分かりますね。

 

インフレ税が始まりそう

金融緩和というのは、基本的に景気が悪いから行うもので、世の中に出回るお金を増やす政策です。

しかし、お金の量が増えれば、実質的にお金の価値が減少します。

お金の量が増えれば景気が良くなりそうですが、日本は少子高齢化がの影響がありますので、将来に渡って人口が減少することは確実です。

非正規雇用が増えたことで中間層も疲弊していますし、財政赤字を理由に無駄遣いを続けながら増税ばかりしているので、日本には基本的に投資する旨みはありませんし、いくら量的緩和をしても景気は回復しません

このことは既に政府や日銀も分かっているはずです。

なので、今のこの異次元緩和政策はデフレ脱却と言いながら、実は通貨の価値を棄損させることで、政府の借金の価値を下げることを目的にしているのではと、私は邪推しています。

インフレは莫大な貯金という金融資産を持っている国民から借金まみれの政府への資産の移転にもちょうど良い政策です。

極端なインフレを起こせば、国民の金融資産は消え失せ、同時に政府の莫大な借金も消えます

増税は国民の反対が大きいですが、インフレ政策はなかなか反対し難い政策なので、政府としても実行しやすいです。

 

この将来に渡って良い投資先がない状態の日本の経済状態の中で、政府のインフレ政策に対抗するには、デフレ通貨を選ぶことが最良だと私は考えます。

これが私が、ビットコインに投資する2つ目の理由です。

 

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