Proof of WorkとProof of Stake

Proof of WorkとProof of Stake

Proof of WorkもProof of Stakeも仮想通貨のネットワークを維持するためのシステムですが、Proof of WorkとProof of Stakeでは、ネットワークを維持する方法が異なります。

ではどのような違いがあるのか見ていきましょう。

Proof of Workとは

ビットコインのネットワークを動かしている仕組みをProof of Workと言います。

Proof of Work=仕事量による証明

ということで、たくさんの仕事をした人に多くの報酬を払うというような仕組みになっています。

Proof of Workの問題点

  • マイニングによる電力消費問題
  • マイニングの中央集権化

 

Proof of Stakeとは

それに対して、Proof of Stakeは、

Proof of Stake=コインの保有量による証明

ということで、コインをたくさん持っている人に多くの報酬が払われる仕組みになっているということで、コインを保有すれば保有するほど金利的にコインが増えていく仕組みだそうです。

 

自分はProof of Workの方が好感が持てる

これだけ見ると、Proof of Workに問題があるとは言え、自分はやはりProof of Workの方が良いと思ってしまいます。

理由はやはり、仕事した分だけ貰えるというところ。

 

Proof of Stakeの仕事をせずにコインを保有すれば保有するほど、金利的にコインが増えていく仕組みってどうなの?って思ってしまいます。

これだと先にたくさんのコインを持っていた人が絶対得だし、たくさんコインを持っているお金持ちがさらにコインを得てお金持ちになる仕組みということで、富める者は使いきれない分の金利でコインがどんどん貰えるので、永遠に富裕層側。

今の格差社会の問題と何も変わらない感じです。

今の資本主義が崩壊するとしたら、格差問題を端を発した問題で崩壊するのだろうと私は考えているが、この仕組みは今の資本主義と同じ状態になると思う。

 

保有しているだけで、金利的に増えていくというのが信用できない

さらにコインを保有すれば保有するほど、金利的にコインが増えていく仕組みということで、コインの発行枚数に上限とかちゃんとあるの?
その仕組みでいくと保有しているだけで金利的に増えていく=無限に増えていくってことで、今の法定通貨と同じで価値の裏付けがないものと変わりないんじゃないかと疑ってしまいます。

 

そりゃあ、たくさん保有している人は金利的にコインが増えていく仕組みの方が、何もせずにコインを得られるので良いに決まっているけど、長期的に考えるとこの金利の考えがその価値を破壊すると思います。

 

詐欺認定されたノアコインもPoS

フィリピン発の仮想通貨ということで、話題となっていたノアコイン。

先日フィリピン政府から、正式にウェブサイトで情報が出て、公に詐欺認定されましたが、ノアコインも保有しているだけで利息がつくというProof of Stakeを採用していました。

しかも年間20%の利回りが40年も保証されていたということです。ありえねえ(笑)

フィリピン政府からのノアコインに対する声明

 

ビットコインに金利の考えが実装されていたら、ビットコインには投資しなかった

自分がビットコインを信じたのもこの金利の考え方がないからです。

勿論持っているだけで増えるというのは嬉しいですが、もしビットコインに金利の考え方が実装されていて、持っているだけで増えるとしたら、ビットコインの発行枚数の上限の理屈がたぶん自分には理解できず、投資したりはしなかったでしょう。

 

現状、確かにProof of Workにも、電気代の問題やマイナーの中央集権化の問題もあるけど、Proof of StakeよりはProof of Workの方が、自分は信頼できると思っています。