大石氏の仮想通貨格付けについての感想

こんにちは、@ハルルです。

今回は昨日の1月23日にビットコイン&ブロックチェーン研究所代表、(社)日本デジタルマネー協会理事、(社)日本ブロックチェーン協会アドバイザーという肩書を持つ、仮想通貨界の第一人者である大石氏が「時価総額上位の仮想通貨格付けイメージ」という記事をアップし話題を呼んでいましたので紹介します。

尚、注意書きでは、この格付けは大石氏の個人的見解であると共に精密な情報に基づいたものではなく、またコイン価格を予想するものではないということを強調していますので、「大石氏はそんなイメージでいるんだ、でも投資は自己判断でします」というスタンスで見て下さい。

ちなみに全文はこちらのビットコイン研究所ブログの記事をお読み下さい。

時価総額上位の仮想通貨格付けイメージ」を見に行く。

抜粋

米国の会社が仮想通貨の格付けを行うと発表しましたね。それに先駆けて、ツイッターでは個人的な格付けをするのも流行っているようなので、私も個人的に格付けしたらどうなるかなという感想をやってみます。

考慮する要素は、

  • プロトコル(ディストリビューション、セキュリティ、コンセンサス、ハッシュレート)
  • ユーザー(ネットワーク効果、コミュニティ、サードパーティ)
  • 技術開発(開発者の層、技術力)

なお、厳密に、どこに何点配点していてそうなのか、とかそういうところまで精緻なものではないので、あくまで私の総体的な評価だということでおねがいします。

また、念をおしておきますが、これは精緻にやっているものではなく、総体的なもので、また、個人的なものです。そのため、公式な格付けではなく、ためしに格付けするとしたらどうなるかの個人的感想ということでおねがいします。

なお、私の考えではプロトコル設計や長期の技術開発に重きをおいており、他人と異なった孤高の評価をしております。金融機関の視点とは大きく異なりますし、前提知識の異なる一般の仮想通貨ユーザーとは大きく評価が異なります。具体的には、Powの採用や、公平な配布といったコインのみを高く評価します。(一般にはユーザー部分しか考えない論評が多いです)

なお、これは仮想通貨の仕組みとしての健全性や堅牢性といったものに対する個人的感想であって、コインの価格がどうなるかという予想ではありません。

繰り返します。コインの価格が高くなるか安くなるかという市場動向と、この格付け感想は、一切の関連性がありません。

以下、感想です。

Aを最高として、Eを最低としています。なお、N/Aとあるのは、プロダクトがないため、Eとはせずに、評価対象外として表示しています。

1. Bitcoin A+

2. Ethereum A

3. Ripple E〜D

4. Bitcoin Cash C〜B

5. Cardano N/A

6. Litecoin B

7. NEM D

8. Stellar D

9. EOS E

10. NEO E

11.IOTA E

12.Dash C

13. Monero B

14. TRON N/A

15. Bitcoin Gold E

自分の個人的な感想まとめ

大石氏の上位通貨の格付けをランク毎にまとめてみるとこんな感じ。

 ランク コイン名
A Bitcoin A+

Ethereum A

B Litecoin B

Monero B

C Bitcoin Cash C〜B

Dash C

D NEM D

Stellar D

E Ripple E〜D

EOS E

NEO E

IOTA E

Bitcoin Gold E

N/A Cardano N/A

TRON N/A

まず仮想通貨市場の時価総額上位にプロダクトがないものが2つも入っているということで、投機の時期って本当に何でもありなんだということを思い知らされます。

ちなみに自分が投機の時期かどうかを判断する目安として自分はCardanoを見ています。

これがランキング上位に入っている間は、投機の時期だと勝手に判断しています。

格付けと時価総額ランキングの比較

さらにこの格付けと2018年1月24日現在の仮想通貨市場時価総額ランキングと比較して見ると、

仮想通貨市場時価総額ランキング2018.1.24

となります。

投機の時期から実需の時期になるに連れ、この格付けに収束するだろう

この大石氏の仮想通貨の格付けが価格予想ではないと理解しつつも、長期的にはこの格付けに収束するであろうと自分は勝手に考えています。

そして、自分が割安だと考え押しているLitecoinの格付けと時価総額の間に存在する乖離にLitecoinの割安感を感じずにはいられません。

ちなみに同じランクBでは、Moneroの方が割安感が強いのですが、自分が現段階で予想している近い将来は、政府中央銀行が発行する仮想通貨と銀行が発行する仮想通貨、そして分散化された非中央集権の仮想通貨が混在する世の中で、国や政府はまだまだ存在するのではないかと考えていて、秘匿性が高い履歴の追えないコインは政府との相性が悪すぎるため投資対象としていません。

現時点での仮想通貨市場は完全に投機の時期なので、「名前がかっこいい」とか「良く分かんないが上がっているから」とか、そういう理由で仮想通貨を購入している人が多数存在している状況ですが、この状況も長期的な視点でみれば、いずれ人々の仮想通貨への理解が広まり実用的に使われる段階になるに連れて、実需があり開発力と技術力が優れた配布の仕方が公平性の高いコインに収束されていくだろうと考えていています。

そういう意味で現時点で割安感のあるLitecoinは、やはり今後有望だろうと判断しています。

スポンサーのいない情報の方が信憑性が高い

自分はFXでもこの仮想通貨でも情報の重要性が身に染みていますので、大石氏の個人的な格付けとはいえ、自分よりもずっと仮想通貨に詳しい方の各コインの見解をただで見られるのは中長期的にとても有用だと考えています。

ちなみに米国の会社で仮想通貨の格付けを行うということですが、自分は格付け会社の格付けなんて全く信用していません。

その理由は過去に米国の格付け会社がサブプライムローンを格付けAAAの最優良証券として格付けしていたから。

まあ、企業なんて実際儲かれば何でも言い訳ですから、お金さえ積んでくれれば大体のことはしてくれます。

そういう意味でも、自分はこの大石氏の見立てを重視していきたいと思います。