ビットコイン分裂阻止へ向け取引所が共同声明

以前から問題となっていたスケーラビリティ問題ですが、ここ数週間で一気に問題が大きくなり心配しておりましたが、TechCrunch Japanでビットコイン分裂阻止へ、「Bitcoin Unlimited」は新通貨と取引所18社という、ビットコイナーには少し安心できるニュースが出ておりましたので紹介します。

ビットコイン取引所18社

ビットコイン取引所18社が連名で共同声明を発表し、懸念されるビットコインの分裂が起こった場合には現在の本流であるBitcoin Coreをビットコイン(BTC、あるいはXBT)と認めると宣言した。分離独立が懸念されているBitcoin Unlimitedは現在の本流のビットコインとは別の新しい仮想通貨のBTU(あるいはXBU)として扱う。

そのロジックは、取引所にとって「互換性があり継続性があるものがビットコインだ」というものだ。声明には、日本の取引所としてはbitbank、coincheck、Zaifが名前を連ねている。

また声明ではBitcoin Unlimitedに対して、ハードフォークと同時に「two-way replay”(2チェーン間におけるトランザクションの重複ブロードキャスト)防止策の実装」を求めている。要するに「本流のビットコインに迷惑をかけるなら、取引所では扱わないよ」と言っている訳だ。

この声明は、ビットコイン分裂の抑止力となるはずだ。取引所が姿勢を明確にしたことにより、Bitcoin Unlimitedがハードフォークするメリットが無効化されたといっていい。また、もしBitcoin Unlimitedがハードフォークした場合にも、取引所としての(および投資家にとっての)混乱を最小限にとどめる役目を果たすだろう。

 

尚、この声明と同時にアルトコイン取引所の最大手のPoloniexや、BitMEXもハードフォークに対する同様のスタンスを表明したということです。

 

ということで、現在スケーラビリティ問題でビットコインがハードフォーク、分裂の危機にあります。

その影響でビットコインの価格も11万円台まで大幅に下落してきています。

ビットコイン価格

 

ただ今回のこの18社+2社の取引所の共同声明により、ハードフォークで分裂した場合、共同声明を出した取引所では、

  • 本流のBitcoin Coreをビットコインとして扱うということ
  • 本流のビットコインに迷惑をかけるなら、取引所では扱わない

ということで、ビットコインのハードフォークが未然に防がれる可能性が出てきたのではないかと考えています。

 

さらに、たとえBitcoin UnlimitedのブロックチェーンがCoreのそれより多くのハッシュパワーを有するとしても、我々が運営する全ての取引所においては、Core側をBTCとして入金と出金の対象とします。

ということも発表しており、マイナーがBitcoin Unlimitedを選び、たとえハッシュパワーでCoreより大きくなっても、取引所としては本流のBitcoin CoreをBTCとして扱うという姿勢を明確にしています

 

結局、取引所が扱ってくれないのであれば値が付かないので、そうなればハードフォークする意味がなくなります。

是非18社+2社だけでなく、国内最大手のbitFlyerを含め世界のすべての取引所で同じ対応が取られることを切に願います。

そうなれば、開発者・マイナー・取引所と権力が分散され今回の混乱は最小限に抑えられそうです。