ビットコインは基軸通貨にはなり得ないだろう

ビットコインが基軸通貨になるかもっていう考察をしているサイトもありますが、私の考えはビットコインは基軸通貨には成り得ないと考えています。

なぜビットコインは基軸通貨には成り得ないのか

私はビットコインが基軸通貨にはならないだろうと考えています。

その理由は3つです。

  1. 絶対量が足りない
  2. 世界経済の成長に合わせて通貨を供給できない
  3. 記入政策が行えない

絶対量が足らない

まず第一に絶対量が足りないと考えています。

ビットコインの発行枚数は、だんだんと少なくなり続けながら2140年頃まで続き、全体で2,100万ビットコインとなります。

そして世界人口の方は、国連の予測ですと2100年に112億人くらいまで増える予想です。

そうなると、2,100万ビットコインでは、一人が1ビットコインを持つと仮定すると、2,100万人しか持つことができません。これは全体の0.18%となります。

一人が0.1ビットコインを持つと仮定しても、2億1,000万人しか持つことができません。

これでも全体のわずか1.8%にしかなりません。

一人が0.01ビットコインを持つと仮定して、やっと21億人の人が持つことができます。

これでやっと全体の18%の人がビットコインを持つことができるようになります。

実際はたくさん持っている人は、既にたくさん持ってしまっているので、ビットコインはごく少数の人にしか行き渡らないのが分かります。

世界経済の成長に合わせて通貨を供給できない

これも絶対量が足らないというところと重なるのですが、世界経済が成長し規模が大きくなる過程で、基軸通貨であればそれに合わせ絶対量を増やすことが必要です。

しかしビットコインは、絶対量を増やすことができませんので、世界経済が成長してもビットコインの量は増えていきません。

これでは、通貨が不足してしまう問題が発生します。

金融政策が行えない

さらにビットコインは中央集権的な管理者がおらず、金融政策が行えません。

金融政策の本来の役割は、物価を抑えることだと思いますが、景気が良い時には金利を上げ、景気が悪い時には金利を下げる、という景気変動に対処する行動が取れないため、ビットコインは基軸通貨にはなれないと思います。

上記の理由から、私はビットコインは基軸通貨には成り得ないと予想しています。