こんにちは、@ハルルです。
以前イーサリアムについて、私がイーサリアムに投資しなくなった理由という記事を書きましたが、今回は「今もイーサリアムに投資しない理由」について書いていこうと思います。
以前の記事:私がイーサリアムに投資しなくなった理由
以前は一度イーサリアムに投資していた
私は2016年4月にビットコインに投資した後、(ホリエモンこと)堀江貴文さんのイーサリアムの発言を見て、スマートコントラクトに興味が湧き、その後すぐにイーサリアムも購入しました。
その当時のイーサリアムの価格が900円位だったので、2200枚程購入し、約200万円程投資していました。
DAO事件のイーサリアム開発者側の対応は最悪だった
ただその後DAOの事件が起こり、その解決方法として一部の権力者によるハードフォークという、分散型ネットワークであるパブリックブロックチェーンにはあってはならない対応、及び「イーサリアムの開発者達もDAOに投資しており、この機会に一儲けしようとしていた」という情報が発覚したことにより、イーサリアムは一部の人達の損得によっていつでも改ざんされるものなんだということが証明され、イーサリアムに嫌気が差しこの時点ですべて売却しました。
このDAO問題に関しての詳しく知りたい方は、以前書いた私がイーサリアムに投資しなくなった理由をご覧ください。
一部の人の損得でハードフォークが行われたのに反対して生まれたのがイーサリアムクラシック
この誰であろうと改ざんすることができないことが、ブロックチェーンの凄いところとされていたものを中央集権的に改ざん、ハードフォークという措置を取ったことに反対して生まれたのがイーサリアム・クラシックです。
イーサリアムを作っている人は技術的には優秀かもしれないが、人間性は好きにはなれないというのが自分の結論でした。
まあ、この時自分の信念を貫いたことで、金銭面のことだけを考えると利益を儲け損なったということで、投資家としては間違った選択をしてしまいました。
ただイーサリアムに関しては、もし今も投資を続けていたとしても今の時点の30,000円という価格では、すべてビットコインに換えていたと思います。
今回はその理由を書いていきたいと思います。
イーサリアムに投資しない理由
イーサリアムに投資しない理由はいくつかあります。
- 発行枚数の上限が決まっていない
- PoWからPoSへの移行問題
- ビットコインより解決が難しいとされるスケーラビリティ問題
発行枚数の上限が決まっていない
まず第一にイーサリアムは発行枚数の上限が決まっていません。
これは私もイーサリアムに投資していた当時は知らなかったのですが、イーサリアムの発行枚数の上限は現在も決まっていません。
初期のイーサリアムの発行枚数は7200万枚ですが、どんどん増え2017年8月16日現在で9400万枚と2200万枚も増えています。
ちなみにビットコインの総発行枚数は2100万枚と決まっています。
しかし発行枚数の上限が決まっていないイーサリアムでは、この初期の発行枚数から現在までに発行された枚数だけで、ビットコインの総発行枚数の2100万枚を超える枚数が新たに発行されています。
この上限枚数というのは私の中ではかなり重要で、私が法定通貨からビットコインに投資を始めた理由がそもそも日銀の異次元緩和政策の開始でした。
異次元緩和政策はその名の通り、今までにない異次元とも言える緩和政策のことで、今までの伝統的な中央銀行の緩和政策の秩序やルールも無視したような異次元な量的緩和政策をやるよと日銀が宣言したものです。
この円=日銀券を発行している日銀が「円の価値を異次元で薄める政策をするという宣言」が、私がビットコインを買う理由となりました。
無限に発行されるものには価値が無い
そもそもゴールドになぜ価値があるのかを考えると、複製できない、分割しても価値が変わらない、陳腐化・劣化しない等色々ありますが、希少性が一番大切だと思います。
希少性があってみんなが欲しい(需要がある)から価値があるのです。
無限にあってゴールドが道端に山ほど転がっていたら、誰も拾ったりはしないでしょう。
なので、いくらでも発行できるもの、発行枚数に上限がないものには基本的に価値がないというのが今の自分の持論です。
リスクというイーサリアムの改良版といわれるコインがありますが、このコインの総発行枚数は無限です。
この発行枚数の上限がないというものは、今の法定通貨と同じで、そんなものは持っていても基本的にどんどん価値は減価していきます。
同じ発行枚数に上限のない円との比較でみると上昇するでしょうが、中長期的に発行枚数に上限があるものと比較すると、発行枚数に上限がないものは下落傾向になるはずです。
発行枚数に上限がないものはすべてインフレ通貨ですので、必ずインフレが起こります。
インフレ通貨をもっと分かりやすくいうと、長期的に持っていると価値の減価が起こるので、長く持っていると必ず損をする通貨です。
ここで再度イーサリアムの発行枚数ですが、2017年2月末時点で、8930万枚でした。
2017年8月16日現在の発行枚数は9403万1738枚ですので、わずか半年で500万枚近くも増えており既に一億枚目前です。

これはちょうど法定通貨の量的緩和や株式の第三者割当増資に似ていて、全体の枚数が増えることにより1枚当たりの価値が薄まり価格が下がる作用があります。
なので、いくら現在PoWを採用しているとはいえ、発行枚数の上限が決まっていないイーサリアムは長期投資には向かないと考えられます。
これはLisk同様、イーサリアムの価格が同じ発行枚数の上限のない円と比較して上がらないという意味ではなく、他の発行枚数の上限が決まっている仮想通貨に投資する方がリターンが大きくなるだろうという意味です。
PoWからPoSへの移行問題
もう一つはイーサリアムが近い将来PoWを辞めPoSを採用するということです。
ちなみに私はPoS通貨には価値がないと考えていますが、その理由はこちらの「PoWとPoSあなたはどっち派」の記事をご覧ください。
このPoWからPoSの変更ですが、ビットコインの分裂問題より厄介な問題です。
現在PoWを採用しているビットコインやライトコイン、イーサリアムですが、マイナー(採掘者)が何で儲けているかというとマイニング(採掘)です。
マイナー(採掘者)マイニング(採掘)によりイーサリアムを得て、そのイーサリアムを市場で売却して利益を得ています。
しかしPoSになるとマイナーは、マイニングによるマイニング報酬が得られなくなってしまいます。
近い将来イーサリアムがPoSを採用するとなった時、開発者側とマイナー側との争いが起こり大混乱になることは多くの人が危惧していることです。
そして、その際予想されているのが、イーサリアムの分裂でPoW側とPoS側で分裂するというものです。
この様な大きな変更が控え、このPoS移行時に大きく混乱するであろうイーサリアムに長期投資するのは、リスクが大きいと考えています。
ビットコインよりも解決が難しいといわれるスケーラビリティ問題
さらにイーサリアムは、ビットコインよりも解決が難しいといわれるスケーラビリティー問題も抱えています。
これは最近のICO多発で一気に問題視されるようになった問題ですが、大部分のICOがイーサリアムのブロックチェーンを利用しており、この大量のトランザクション(取引)により、イーサリアムのブロックチェーンを圧迫して処理が追い付かなくなり、送金が遅延が起こり、取引所が取引を停止する事態となりました。
イーサリアムのスケーラビリティ問題表面化で2週間で43%の暴落

https://crypto-currency.site/?p=1432
スケーラビリティ問題はビットコインのものと考えていた人も多いかと思いますが、イーサリアムでもスケーラビリティ問題が一気に表面化したことで、イーサリアム価格は6月13日の43,439円を高値に27日までの2週間で43%も暴落しました。
現在このイーサリアムのスケーラビリティ問題の解決策として「Raiden」というものが提案されていますが、この「Raiden」でもイーサリアムのスケーラビリティ問題が解決するかどうかは意見が割れている状態です。
まとめ
イーサリアムはPoSへの移行を考えているようですが、いつPoSへ移行するのかが決まっておらず、これにより発行枚数にも上限を設けられない状態です。
これらのことから自分はイーサリアムに長期で投資するよりは、SegWitのロックインが決まり、8月22日頃にSegWitのアクティベートを予定しているビットコインやビットコインの優秀な開発者の技術を転用できるライトコインに投資する方が良いのではないかと考えています。
ビットコインに関しては、再度11月にブロックサイズの引き上げで揉めるかもしれませんが、SegWitが実装されてもスケーラビリティ問題がある程度解決しないのであれば、今度はブロックサイズの拡大ということで、開発者側とマイナー側の意見が一致するのではないかと、私自身は楽観視しています。
【追記】今後の仮想通貨投資戦略と私が実践しているFX投資術の紹介
ビットコインで心配されていた敵対的なハードフォーク、SegWit2Xの中止が11月9日に公式に発表されたことにより、11月1日には6400ドル程で推移していたビットコイン価格は11月29日には11300ドルへと急騰しました。このビットコインの急騰により、これからビットコインに投資を考えているのであれば、ビットコインよりもライトコインに投資する方がリターンが大きいと考えています。
なぜビットコインよりライトコインの方が有望だと考えているのか、その根拠についての記事や私が仮想通貨を購入する資金を得るために実践しているFXの投資術を別のサイトである「FXと暗号通貨を活用して億られた男の投資術」で公開しています。
宜しければ、是非こちらもご覧ください。
以上、最後までご覧くださり、ありがとうございました。